黒糖焼酎は奄美大島にだけにその製造が認められた希少な焼酎。
奄美群島最南端の与論島で唯一黒糖焼酎を製造しているのが、「島有泉(しまゆうせん)」をつくる有村酒造です。
島有泉は
2種類の水をブレンドするこだわり。
仕込みにはサンゴ礁の島ならではのカルシウム豊富な硬水、割り水には口当たりの良い軟水を使用しています。
原料の黒糖は複数産地のもので、杜氏の熟練の感と技でブレンドし、一定の品質と味に仕上げています。
与論島は「誠の島」ともよばれ、人と人のつながり、おもてなしの心を大切にする島です。そのおもてなしの心の表れが
「与論献奉(よろんけんぽう)」。
与論献奉とは、客人をもてなすための儀式的な焼酎の飲み方のことで、大盃になみなみと注がれた黒糖焼酎をみんなで次々と回し飲みします。
与論献奉は、大切な客人を島の酒で歓迎しますという“おもてなしの心”の表れ。
そんな与論献奉をする際に
「無理のないように、みんながおいしく楽しく飲めるように」と生まれたのが島有泉20度です。
さっぱりとした味わいとほのかな甘みの黒糖焼酎についつい盃が進んでしまいそう。
現在は新型コロナウイルス感染症の影響で与論献奉は自粛されていますが、いつかまたたくさんのお客さまをおもてなししたい、という気持ちを込めて「島有泉」はつくられています。
【種類】本格焼酎
【原材料】 黒糖、米こうじ(タイ産米)
【蒸溜法】常圧
【アルコール度数】20度
【内容量/仕様】900ml/1本
奄美黒糖焼酎とは
黒糖焼酎は、奄美群島だけに製造が許された、黒糖を原料に使用する特別な焼酎です。各島に酒蔵があり、それぞれのこだわりが詰まった銘柄を製造しています。
奄美の黒糖焼酎が確立されたのは戦後まもなくのこと。
戦後、8年間をアメリカ軍政下に置かれ経済発展が著しく損なわれた奄美群島の状況を考慮し、日本復帰をする際に黒糖焼酎を奄美の新たな産業とするため酒税法を改正。以後、米麹と黒糖を原料に使うことを条件に、奄美群島だけが造ることを許されています。
常圧蒸留と減圧蒸留の違いって何?
黒糖焼酎を選ぶとき、ひとつの大きな指標になるのが蒸留の方法。「常圧蒸留」は昔から行われているシンプルな蒸留方式で、原料の風味を良く引き出し、しっかりとした味わいのある焼酎になります。
一方「減圧蒸留」は蒸留器内の気圧を下げ、低温で沸騰させるため、口当たりが軽く飲みやすい焼酎を造ることができます。
もっと詳しい奄美黒糖焼酎のことはこちら
知ればもっと美味しい「奄美黒糖焼酎豆知識」(みしょらんガイドより)