『本当に美味しいから。奄美の最高級島バナナ、自信をもって届けます』
島バナナ農家 福崎憲利さん(奄美市笠利町)
奄美の人なら皆大好き「島バナナ」。普通のバナナの半分くらいの大きさでねっとり甘い、最高のバナナです。
旬の時期になると近所の誰かがおすそ分けしてくれる馴染み深いフルーツですが生産量が少なく、本土ではなかなか手に入らない、奄美に来ないと食べられないフルーツの代表格なんです。
そんな島バナナをなるべく多くの人に知ってもらいたいと島バナナを専門に栽培している福崎農園さんにお邪魔してきました。
――福崎さん、よろしくお願いします!島バナナは栽培が難しいと聞きました。そもそもどうしてバナナ農家を始めたんですか?
(福崎)
長く奄美大島のホテルで働いていたんだけど、観光客の方と接する中で、島バナナのことは知らないけど、実際に食べていただくと「美味しい」と気に入っていただくことが多かった。でもいざ購入や取り寄せ、となると、とにかく流通量が少ないから手に入らないことが多い、、、といった困った状況があった。
自分も小さい頃から食べていて大好きな島バナナ。こんなにおいしいバナナを、なるべく多くの人に食べてほしい、と思い定年を機に父親が持っていた土地で島バナナを植え始めたんだよ。
――島バナナの栽培は、やっぱり大変だったんですか?
(福崎)
昔から父親の畑を少し手伝っていたから、そう簡単にいかないだろうとは初めから覚悟していたけれど、バナナの花にスズメバチが寄ってきたり、バナナを枯らす虫が出たり。予想以上に苦労したねえ。
一つずつ解決していって、ようやく実が成ってくれたのに、最後に台風が来てせっかく育ったバナナが折れた時にはガッカリしたね。結構バナナ栽培をあきらめちゃう農家が多いんだけど、こういうことなのかと実感したよ。
――そんな苦労もあるなか、栽培を続けてこられた理由とは。
(福崎)
そうだねえ。実が成ったとき、初めは市場にも出さず知り合いに配って感想を聞きながら農法を改良してきたんだ。皆、美味しいって喜んでくれたから続けられたよね。
やってみてわかったんだけどこの土地は山の中腹で谷のそば、雨が多いわりに水はけが良すぎて粘土交じりの赤土。他の作物を育てるには大変だけど、島バナナはここに最適だったんだ。
何年もかけて、大きくて味の良いバナナがようやく安定して作れるようになってきたから、いよいよ自信をもって一般向けに販売することにしたよ。
とりあえずはいっちばさん独占販売ね(笑)
――ありがとうございます!福崎さんのおいしい島バナナをしっかりとお届けしていきたいと思います。最後にお客さんへのメッセージをお願いします。
(福崎)
本当に美味しいバナナなのに、育てるのが難しかったり、流通の問題でなかなか知られていない状況を何とかしたいなあ~。
島バナナは青いうちに収穫して、黄色く色づいてくるのを目で見て楽しめるし、熟したらそのまま食べて美味しいし、一度に食べきれなかったら皮をむいて冷凍すれば長期保存もできるし、自宅用にも贈答用にもおススメですよ~。
他ではなかなか手に入らないし、いいものしか送らないので、ぜひみしょれ~。
島バナナを育てていくうちに病気の原因が分かって対策が取れたり、大きな実をつけることが出来たり、段々うまく育てることができるようになってきて島バナナの栽培が楽しいと言っていた福崎さん。
面白いから何年も続けてこられたし、何年も続けてきたからもっと面白くなってきたんだと目を輝かせて話してくれました。
福崎さん、これからも美味しい島バナナを作っていってください!ありがっさまりょうた~!